最近、宇宙というものについて考える機会があった。
宇宙事業ってなんで行われているのだろう。
そもそもなんで、宇宙事業を発展させる必要があるのだろう。
それは人類の進歩や発展といえばそうなんだけど、衣食住と違い、生活に支障がでなければ死ぬこともない。無線通信系は現代において必要ではあるが、それでも今の状態維持で、これ以上無理に宇宙事業を発展させなくてもいいように一見思える。
そこには何があるのだろう、なぜだろうと考えていた。
思えば、幼い頃から宇宙について考えることが好きだった。
宇宙のその先って何があるのか、なぜこの世界、宇宙ができたのか、なぜ僕は生まれたの?
そんなことを小学校1年生あたりからずっと考えてた。
もしかしたら、宇宙のその先には神様がいて、宇宙の外側から僕達を見ているのかもしれない。
そんな事を考えていた。
そして、大人になった今、ふと、また宇宙について考える。
そんな中、思ったのが、「欠乏」だ。
この世の物資は限られている。だから、欠乏は起こる。それを合理的に分配するのための学問が経済学だ。
大学の講義で経済学を受けた時、一番最初に教わったのがこれだった。
そしてこれが宇宙とリンクした。
歴史を振り返っても、領土問題や戦争、皆んな何かを奪い合っている。
それはそこに存在する土地や天然資源を手に入れられる。欠乏を回避できる。
名前は出さないが、人が住めないような物凄く小さな島には無数の価値がある。
それはなぜなら、そこを手に入れれば、そこからある一定の領海を得られるからだ。
もしそこに天然資源があれば、それだけでもの凄い経済効果があるだろう。
物があるということは、資本があるということ、売れる、そして裕福になる。
だからみんなそれが欲しい。
もちろんそれだけが領土問題の起因ではないかもしれないが、突き詰めると、欠乏に行き着くと思った。
皆、貧しくなりたくないのだ。
もし宇宙開発が進んだら、これらの問題は解決する可能性はある。
なぜなら宇宙には使えるエネルギーや資源の可能性が無限大だ。
例えば、月や火星で水を発見できたらどうだろうか。
水があるということは水素ができる。
それはすなわちエネルギーを作ることができる可能性があることを示唆する。
地球上だけでは満たされないものが、宇宙を開拓する事によって満たされるかもしれない。
まぁ、物事はそんなに単純ではないから、たとえそれが達成できたとしても、問題は解決しないかもしれない。
でも希望はある。
人類は希望を抱き、宇宙に進出しているのかもしれない。
闘うだけが世界平和に繋がるわけではない。
暗闇の荒野に、進むべき道を切り開く。
それも一つの平和へのアプローチだ。
現在でさえ、ダークマターという分かっていない物質が宇宙の大半を占めているらしい。
僕らは宇宙の事をまだ分からない。
だからこそ、知りたい。
そんな宇宙野郎に私はなりたい。